今年は阪神競馬場で行われる牝馬三冠レースの最終戦の秋華賞。
注目馬はやはりソダシになりそうですが、過去のデータからの分析では伏兵のチャンスは十分にあり得ると思います。
過去5年のデータから今年の注目デー馬をピックアップしていきたいと思います。
注目データ(過去5年)
出走予定馬 | 想定騎手 | 予想オッズ |
---|---|---|
アカイトリノムスメ | 戸崎 | 7.3 |
アナザーリリック | 津村 | 45.2 |
アンドヴァラナウト | 福永 | 6.2 |
アールドヴィーヴル | 松山 | 36.0 |
エイシンチラー | (未定) | 392.1 |
エイシンヒテン | (未定) | 79.1 |
エンスージアズム | 岩田望 | 268.6 |
クールキャット | 和田 | 79.1 |
サトノアイ | 坂井 | 268.6 |
サルファーコスモス | 川田 | 118.8 |
ジェラルディーナ | 鮫島 | 150.2 |
ステラリア | 武豊 | 114.1 |
スライリー | 石川 | 178.6 |
スルーセブンシーズ | 大野 | 93.9 |
ソダシ | 吉田隼 | 1.6 |
タガノパッション | 岩田康 | 164.8 |
テーオーラフィット | 池添 | 209.2 |
ファインルージュ | ルメール | 6.9 |
ホウオウイクセル | 丸田恭 | 252.7 |
マリアエレーナ | 浜中 | 238.5 |
ミスフィガロ | 藤岡康 | 79.9 |
ユーバーレーベン | デムーロ | 7.5 |
直近2走のどちらかで重賞3着以内
※連対馬15頭中11頭が該当
【2016年】
- 1着 ヴィブロス
- 前走⇒紫苑S(GⅢ)2着
- 2着 パールコード
- 前々走⇒フローラS(GⅡ)2着
- 3着 カイザーバル
- 前走⇒ローズS(GⅡ)3着
【2017年】
- 1着 ディアドラ
- 前走⇒紫苑S(GⅢ)1着
- 2着 リスグラシュー
- 前走⇒ローズS(GⅡ)3着
- 3着 モズカッチャン
- 前走⇒オークス(GⅠ)2着
【2018年】
- 1着 アーモンドアイ
- 前走⇒オークス(GⅠ)1着
- 2着 ミッキーチャーム
- 該当なし
- 3着 カンタービレ
- 前走⇒ローズS(GⅡ)1着
【2019年】
- 1着 クロノジェネシス
- 前走⇒オークス(GⅠ)3着
- 2着 カレンブーケドール
- 前走⇒紫苑S(GⅢ)3着
- 3着 シゲルピンクダイヤ
- 該当なし
【2020年】
- 1着 デアリングタクト
- 前走⇒オークス(GⅠ)1着
- 2着 マジックキャッスル
- 該当なし
- 3着 ソフトフルート
- 該当なし
今年の該当馬
- アカイトリノムスメ
- アンドヴァラナウト
- アールドヴィーヴル
- エイシンヒテン
- スルーセブンシーズ
- ソダシ
- ファインルージュ
- ミスフィガロ
- ユーバーレーベン
桜花賞、オークスで上り3位以内を経験
※GⅠで好走するには何らかの痕跡が必要
【2016年】該当なし
【2017年】
1着:ディアドラ(桜花賞上がり1位)
3着:モズカッチャン(オークス上がり3位タイ)
【2018年】
1着:アーモンドアイ(オークス上がり1位)
【2019年】
1着:クロノジェネシス(桜花賞上がり2位タイ)
3着:シゲルピンクダイヤ(桜花賞上がり1位)
【2020年】
1着:デアリングタクト(オークス上がり1位)
2着:マジックキャッスル(オークス上がり2位タイ)
今年の該当馬
- タガノパッション
- ファインルージュ
4年連続勝ち馬は前走より馬体重10㎏以上増
※過去5年で2016年のヴィブロス以外は前走10㎏以上の馬体重増。
ひと夏越しての成長力もポイントになりそう。
【2017年】
ディアドラ⇒プラス12㎏
【2018年】
アーモンドアイ⇒プラス14㎏
【2019年】
クロノジェネシス⇒プラス20㎏
【2020年】
デアリングタクト⇒プラス14㎏
前走条件戦は2勝クラス以上で2馬身以上、上がり2位以内で快勝した馬を狙おう!
【2018年】2着 ミッキーチャーム
前走⇒藻岩山特別1着(3馬身半)上がり2位タイ
【2020年】3着 ソフトフルート
前走⇒夕月特別1着(4馬身)上り1位
今年の該当馬
- アナザーリリック
関西馬
※過去10年にさかのぼっても2018年のアーモンドアイ(美浦)以外、勝ち馬は栗東所属。
今年の栗東所属馬⇒
- アンドヴァラナウト
- アールドヴィーヴル
- エイシンヒテン
- エンスージアズム
- サトノアイ
- サルファーコスモス
- ジェラルディーナ
- ステラリア
- ソダシ
- タガノパッション
- テーラーラフィット
- マリアエレーナ
- ミスフィガロ
血統傾向
阪神(芝)2000m(内回り)のレース傾向としては、スタートしてからゴールまで急坂を2回上らないといけないためにペースは上がりにくくスローペースになりやすい。
逃げ、先行タイプは早い上がりの脚と急坂を苦にしないパワーのある馬。
差し、追い込みはスピードの持続力のある欧州型スタミナ型を狙っていきたい。
父か母父にディープ系、サンデー系、ミスプロ系、ロベルト系、米国型の血を持つ馬、その中でもストームバード系などを注視したいですね。
参考レースとして今年同じ阪神2000mで行われたマーメイドステークスの上位馬は
1着:シャムロックヒル
⇒ディープ系×エーピーインディ系(米国型)
2着:クラヴェル
⇒ロベルト系×キングマンボ系(ミスプロ系)
米国型の血が重要
もう一つの参考レースとして阪神芝2000mの大阪杯の血統傾向を見ていくと
過去5年で父はディープ、サンデー系、キングマンボ系で連対馬15頭中13頭。
その13頭の配合パターンは
・ディープかサンデー系×キングマンボ系(2頭)
・キングマンボ系×ディープかサンデー系(1頭)
・ディープかサンデー系×米国型の血(7頭)
・キングマンボ系×ロベルト系(1頭)
・サンデー系×プリンスリーギフト系(2頭)
この13頭には入っていませんが2020年2着のクロノジェネシスの母父はクロフネで、このコースでの米国型の血が重要なのが見て取れますね。
今年のディープ系、サンデー系×米国型⇒
- エイシンチラー
- エイシンヒテン
- エンスージアズム
- スルーセブンシーズ
- ファインルージュ
- ユーバーレーベン
注目血統馬
ファインルージュ
- キズナ×ボストンハーバー
- ディープ系×ボールドルーラー系
父キズナは2014年に今回行われる秋華賞と同じ阪神2000mの大阪杯(当時はGⅡ)を制しています。
ファインルージュ自身も急坂のある中山コースで重賞を2勝しており、今回はパワーと米国型のスピードを存分に発揮できるでしょう。
今年のマーメイドステークスを勝ったシャムロックヒルはファインルージュと同じ父キズナ、母父には米国型ナスルーラ系で、コース相性は問題なさそう。
タガノパッション
- キングカメハメハ×シンボリクリスエス
- キングマンボ系×ロベルト系
母父にロベルト系、パワーとスタミナを備えており、スローペースの直線勝負よりは上がりのかかるタフなレースの方がいいタイプでしょう。
オークスでは上り最速で4着と見どころは十分にありましたが、前走のローズSは直線を向いてから詰まって惨敗。
今回の秋華賞はペース次第で上位争いは可能と見ています。
スルーセブンシーズ
- ドリームジャーニー×クロフネ
- サンデー系×ヴァイスリージェント系
父は阪神の宝塚記念、中山の有馬記念を制したドリームジャーニー。
坂のある小回りコースが得意な1頭で、現にスルーセブンシーズも中山コースは(2.1.1.0)と坂のあるコースを苦にしていません。
前走の紫苑ステークスでは最後の直線で前に一度詰まってから追い込んでおり、スムーズな競馬が出来れば穴馬としては魅力十分でしょう。
最終予想
◎ファインルージュ
本命はファインルージュ。
不安な点を上げれば、過去10年でアーモンドアイ以外関東馬から勝ち馬がいないことぐらいで、データと血統分析からこの馬が一番勝利に近いんじゃないでしょうか。
相手候補はこちらで公開中⇓
(まっさん 20番目ぐらい)
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